どんな業界、どんな仕事でもプロフェッショナルな世界で仕事をしている人間にとって、長年築き上げてきた実績は誇らしいものだ。それをやり続ける意欲や仕事への自信、社会的信用はそこから生まれる。果たして手術を5回しかやったことのない医者と100回以上経験している医者なら、私は迷うことなく後者を選ぶ。
プロデザイナーも同じだ。外見上、上手いか下手か目安になるものがないので、素人目には分からない。選択基準はあくまでも実績だ。長い間様々なケースに対処し、それをやり遂げ、経験を重ね、社会的に認められてきたことは尊いことだ。それなりに実績あるデザイナーは料金も高いが、クラインアント（依頼者）にはそのベネフィットは遥かに大きい。仕事内容はもちろんだが、デザインに関する色々な事に精通しているので、無理難題などあらゆるトラブルにも強い。
今はMacで仕上げれば、経験のないデザイナーでもそれなりのデザインができてしまう。これからデザイナーを目指す人には表面だけを繕うようなデザインではなく、視野を広げ、多くのことに挑戦し、経験を積み上げて質の高いデザインを目指してほしい。その先に本当の個性が発揮できる場所があるのだから。
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