長いリハビリが終わって、大谷にとって今年は気持ちを新たにして挑戦する年になりそうだ。
アメリカの球聖、二刀流の元祖であるベーブ・ルースの記録に迫る選手が出てきた。それもアメリカ人ではなく、海を渡ってやって来た異国の選手であることを、現地では釈然としない期待を持って見ている。大谷が100年ぶりにその記録を破り、メジャーリーグに新時代を築くことになるのか、全米が注目している。
日本人離れしたガタイもさる事ながら、そのしなやかな身体から繰り出す投球と、溜めたパワーをボールにぶつける打撃は、メジャーの中でも投打とも一級品だ。大谷は身体能力や運動能力だけではなく、それを活かすだけの思考能力を持ち合わせている。研究熱心で、失敗を次に活かす努力を怠らない。それが周囲が言う＜天才的な対応力＞を生んでいるのだろう。
しかしながら、今年は試運転の時期で、様子を見ながらプレーするだろうと私は見ている。再び肘をやられると、もう投手としては立ち直れないことを、彼自身が一番解っている。大谷がこれから長く二刀流として、メジャーリーグに君臨するには、自己管理を怠らないことだ。日本人である大谷が、二刀流として歴史を刻み、イチローに続き殿堂入りするのを見たいものだ。
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